Zap Boxを試してみた
Kickstarterで話題になった「紙」によるモバイルMRデバイス「Zap Box」が来ました!
ポジショントラッキングのためのマーカも、ハンドトラッキングのためのスティックもすべて紙でできています。
この円形のマーカを部屋のあちこちに設置することで、モバイルデバイスのポジショントラッキングが可能となり、例えばARKitやARCore対応のアプリケーション相当のアプリが動きます。
ARKit/ARCoreは、特別なマーカ無しでポジショントラッキングができてしまっているので、Kickstarterでの応募当時はモバイルでMR!すごい、という感じでしたが、今となっては少し時代遅れ感は否めません・・
ハンドトラッキング用のデバイスにはトリガーがついています。操作感はViveと同じ感じですが、少しオーバー気味に手を動かすとすぐにトラッキングをロストしてしまいます。
スマホカメラでマーカを認識するという制約上しかたがないのですが、カメラの視野角から外れるとトラッキング不能となります。
また、デバイスをゆっくり動かさないとトラッキング不能となります。
なお、専用のレンズを付けることで、視野角の問題はある程度解消されるようです(私は試せていません)。
なお、トリガーを引くと、マーカの一部が動きます。これを認識してアクションが起こるようです。
本デバイスに対応のアプリは、現状、公式アプリZapBox betaのみのようです。本アプリには、ミニゴルフ等のゲームが同梱されております。
ただ、上記のトラッキングの問題から、操作は結構大変です・・
左上のCardboardアイコンをタップするとVRモードとなります。なお、立体視には対応していません。
総評
色々と文句を書きましたが、コンソール型のVR的なポジショントラッキング・ハンドトラッキングのUXを$30という低価格でモバイルに持ち込んだ、というのはすごいと思います。
現状SDKは公開されていないようですが、SDKが公開されれば、対応アプリも増え、低価格帯のモバイルVR市場の一角を担えるかもしれません。
SDKが公開されたら、色々と試してみたいと思います。